水を毎日当たり前のように使っている私たち日本人は、水のことを「命の源」として考える機会は少ないと思います。しかし、自然界を見回す機会を得た時に改めて観察してみると、地球上にある全ての命は、生きるために必要な、充分な水を得ることをライフサイクルの中心に置いていることをよくよく実感できると思います。
自分の足で移動することができる動物や鳥、昆虫などは、水を追い求めて生活の場を移動します。移動することができない植物は、水が充分に得られる期間を選んで発芽、成長するのです。水がなくなってしまうことは「死」に直結します。
例えば、哺乳類の中で最も大きな動物といわれるゾウは、主に熱帯のジャングルやサヴァンナなどに生育しています。大人のゾウは一日に200?300kgの植物を食し、300リットル程度の水を飲むといわれていますが、何も食べなくても数日間は生き延びることができても、水を与えないとたちまち死んでしまうそうなのです。
地球上に生命を受けた全ての生き物は、どういう環境に生まれたとしてもその環境に適応した形に進化を遂げたり、また、自らの工夫により、生きるために必要不可欠である水を得る道を探し出し、今日まで生命をつなぎ続けてきました。このことは人間も全く同じなのです。