熱いお茶に関しては、バイ菌が大変繁殖しやすいミルクを注いでいないものであれば、世界中のどこにおいても一番安心して飲める飲み物ではないかと思います。お茶を入れるために用いられる水には水道水が使われることも多いのですが、殆どの場合は沸騰するまでグラグラに沸いた熱いお湯を使用することが多いからです。
さらに、水の衛生状態がよくない途上国であっても、飲食店などでお茶をカップに注ぐ前には必ずと言ってよいほど、カップに少量の熱湯を注ぎ、内側をよく消毒している場面をみかけます。それができる状況であれば、正しい衛生管理をしているのです。
細菌類は大変高熱に弱いので、どれだけ多くのバイ菌が飲料水の中含まれていたり、カップに付着していたとしても、熱湯をかけると完全に死に絶えてしまいます。ですから、バイ菌に対しての免疫が薄い日本人が海外に滞在している場合でも、熱いお茶に関してはそれほど神経質になることもなく、限られた水分補給法として活用することができると思います。
実はこの「お茶」の味に関してだけは、水質的な理由から日本は世界各国に叶わない部分があるのです。日本やアメリカで使用されている水道水は、一般的に水の中に含まれるミネラル分のうち、カルシウムイオンとマグネシウムイオンの含有率が低い「軟水」です。これに対し、西欧諸国や中国、インド、スリランカなどで使用されている水は硬水であることが多く、この硬水には紅茶やコーヒー、ウーロン茶などの発酵、焙煎されたお茶自体の持つ味を引き立てる役目があるのです。
ただし、日本人は普段軟水を飲用しているために、性質が全く異なる硬水自体を体が受け付けないという人もいるはずです。硬水は現在日本でもボトル入りの物が簡単に手に入る状態ですから、機会があるときに硬水を手に入れ、自分の体質をチェックしておくとよいでしょう。