過去海外諸国で起こった、水にまつわる怖い実例についてお話しします。
まずは1933年、アメリカのシカゴ万博会場のホテルで、浴槽と便器に接続された下水管を通じて、水道の給水管内に雑菌が侵入し、409名がアメーバ赤痢に罹患し、98名が死亡するという悲惨な事件が起こりました。常に清潔な状態を守らなければならない水道管に、他の配管を接続する方法は、日本では法により大変厳しく禁止されているのですが、アメリカでは21世紀の現代になっても禁止されておらず、たびたび事故を起こしているそうです。
また、こちらもアメリカでの話しなのですが、1993年ミルウォーキー市で、原虫であるクリプトスポリジウムによる上水道の汚染があり、40万人の感染者と400名の死者を出す大惨事が起こりました。
この高倍率顕微鏡を用いてやっと確認ができるほどの小さな原虫は、上水道の消毒に用いられる程度の塩素濃度では死滅しないため、日本を含めた多くの国では高額なコストをかけてろ過フィルターを設置し、微々たる量であっても上水道への混入が絶対にないように、随時細心の注意が払われているそうです。
この2つの大惨事の例は、たまたま両方ともアメリカでのお話でしたが、最先進国として世界をリードしているアメリカにおいても、その水道水の管理状況たるものはこんな状況ですから、特に水に関して身の安全を図ろうと思うのならば、極力水道水を口にする機会を減らす、海外在住者はできる限り自分が調理したものを食するように日々の生活の中で努力することが必要なのです。