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水に感謝する

このようにして世界の水の状況を知ると、日本人という国がいかに清潔で安心して口にできる、豊かな水に恵まれ、そのことが不安のない幸福な生活に結び付いているのか、改めて実感できると思います。国民の誰もがそのことに深く感謝し、それを守るためのエコ活動にもより協力的に参加する気持ちを持たなければなりません。

しかし、衛生状態のよくない発展途上国の様子を見ると、戦後の日本がたどった道と同じように、国の経済的な発展を最優先して考え、水に関しても、清潔に浄化された水が飲めないのは技術的に水を浄化できる設備が完備できないからと考え、この点においても技術進歩を優先させてしまっている部分が見受けられるのです。

確かに、人間に取って安全な水を確保するためには、水質を管理する技術も必要とされます。ですが、それ以上に大切なことは、全ての生命の源となっている、自然の水をできる限り人間の手で汚染することがないように保ち続けることなのです。

日本は最近になってこそ、水に関する衛生状態が世界的に見ても極めて優れた国となりましたが、一昔前はこれらの発展途上国と変わりませんでした。そして、工業的な発展だけを目指した挙げ句、一般の人が口にする飲み水にも健康を大きく損なってしまうほどの大公害が発生するようになり、そこで改めて自己を反省し、方向性を考え直した結果、現在の日本の状態が出来上がったのです。

これと同じ経験を世界の多くの国々にさせないように、水質管理の先輩として自国の失敗経験を活かし、世界中の人々が衛生的な水が飲めるようにリードしていかなければならない立場にあると思うのです。

水について考える

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