ここまでは改めて「水」の重要性について、あらゆる方面から再認識して頂くためのお話をしてきましたが、ここからは具体的に世界各国の水事情についてお話ししていきます。他国を覗き見る前に、まずは日本における水の事情について知っておきましょう。
厚生労働省の調査によると、平成19年度の水道普及率は97.4%で、前年度から0.1ポイント増加したそうです。全国の給水人口は上水道、簡易水道、専用水道合わせて1億2457万6909人に達しています。要するに、ほぼ100%に近い日本の家庭で、水道の蛇口をひねれば充分な給水が得られる状況であるわけです。
水道水に関して、日本では「水道法」という法律によって、水質についても大変厳しく規定されています。この水道法によると、日本の上水道では蛇口地点で規定の塩素が含まれていなければならず、この塩素濃度を保つことにより大腸菌等のバクテリアの発生を防いでいるのです。
水道水の元となる原水が十分に清浄であれば、殺菌処理の必要性は低いのですが、原水そのものが汚れたものであれば、多くの次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸カルシウムを加えてバクテリアを塩素殺菌します。長い年月の中では塩素に耐性を持つ特定の原虫が水道水に混入したりすることもあり、こういった汚れた原水を浄化して飲用の上水道を作る技術として、水の高度処理技術が用いられているのです。
日本の水道水はこのような厳しい基準を満たすための検査が頻繁に行われているため、世界的に見ても大変珍しいケースである水道水が飲める環境が整っているのです。