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砂漠の国の水事情

水のない国と聞くと、アフリカ諸国、アラブ諸国などが思い浮かぶと思いますが、彼らの生活用水について、危険な成分がたくさん含まれていそうな、極めて危ない水を想像するかもしれません。ですが、実際はそうとばかりは言えないのです。

アラブ諸国を例に取ると、アラブ諸国の政府は、豊かな石油資源のお陰で、上下水道設備を整えるだけの充分な資金と技術を持っています。アラブ諸国の水道普及率を見ると、イラク(85%)、イラン(92%)、サウジアラビア(95%)、アラブ首長国連邦(95%)と、いずれも高いと言える水道普及率を誇っていて、水道設備自体がないという状況の場所は少ないのです。

ただし、供給されている水は極めて危険です。水温的なことだけを見ても、外気温が大変高いこれらの地域では、水道の水が水道管を通過している終始ずっと、人間の体温に近い、細菌が最も繁殖しやすい温度に保たれてしまうからです。そのため、状況的には地下深くから直接汲み上げられる、しかも、水道管を使用していない「井戸水」の方が、飲料水としてはまだ安心できるように思えます。

アラブの国の一般家庭では、飲料、料理用水などを確保するために、多くの家庭では夕刻に玄関先に大きなボトルを出しておけば、翌日早朝には水業者によりミネラルウォーターが配送されるシステムを利用していて、水道水は洗濯や入浴の為にのみ使うと割り切っているようです。配送されるミネラルウォーターは、一度の配送で一日に使う充分な量の水を入れることができる大変大きなボトルが用意されていて、値段的にもそれほど高くありません。

こういう事情を見ると、本当に水のない国というのは、国家が水を得るシステムを築き上げることができない、水を買うこともできない貧しい国ということになります。そのため、水の豊かさはその国のGDPにも深く関係しているのです。

水事情を把握する

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